私たちについて

2,000年頃、私は大学生で、情報科学を学んでいました。
当時、インターネットが爆発的に普及し始めた時代でした。

私は、インテリジェント・コンピューティングの応用研究(今でいうAIの研究です)を行っていました。

壊れた携帯の片割れが5分で売れる

そんなある日、友達が携帯を落とし、さらに踏んで割ってしましました。

折りたたみ型のガラケーは、2つに分解してしまいました。ディスプレイは潰れましたが、本体部分は無事でした。

このまま廃棄と思っていたところ、もう一人の友人が「インターネットオークションに出してみたらどうだ?」と言い出し、試してみました。

すると、驚くべきことに、わずか10分後には売れてしまいました。

この時、人工知能よりも、インターネットの持つ可能性に驚かされました。つまり、 遠く離れた小さなニーズと、小さな需要が繋がることができる という空間を飛び越えてしまう情報空間の可能性に、大いに驚かされました。

大学の研究職を辞め起業する

その後、研究を続け人工知能関連の研究で、博士号を取得しました。しかしながら、インターネットの持つ可能性、そしてビジネスの可能性に惹かれ、最終的には大学の研究職を辞め、起業することにしました。

起業時は、まだまだ個人事業主や小さな会社、チームが簡単にWebサイトを作って、情報発信をする方法がありませんでした。

その結果、 「世界の裏側のニュースは手に入るのに、家の近くのパン屋が焼けたことを知ることができない」 ままでした。

インターネットによって、ビジネスや私たちの生活が豊かになるには、「個人の情報発信」が必須であると考え、誰でも、簡単に、幾つでも、必要十分なWebサイトを作れるソフトウェアを開発しました。さらに活用のための動画マニュアルなどを充実させ、多くの人に喜んでもらいました。

10年以上経った今、「人材」に課題がある

あれから、ずいぶん時間が経ちました。

テクノロジーの恩恵は、大企業だけでなく、個人も受け取れる時代になりました。一昔前は、大企業で、予算がたっぷり取れるものだけのシステムが、今は月額1,000円以下で使えることも多いです。

予算や、技術の壁は限りなく低くなりました。

同時に、個人が使うデジタルツールも大幅に増えました。

  • iPhoneなどのスマートフォン
  • 電子決済
  • オンライン販売
  • メッセージアプリ
  • SNS

など、個人のデジタル能力が飛躍的に上がりました。それと同時に、大企業は「高度な活用技術」を駆使して、顧客と繋がるようになりました。

結果として、顧客が求める情報発信、体験を実現するには、「個人や、小さな組織、チーム」が、デジタル技術を駆使し、マーケティング、顧客とのコミニケーションをしないと、見向きされなくなっている 状態です。

とこが、本業(その道のプロフェッショナルとしての仕事)で忙しい個人や小さなチームでは、「デジタル技術」を駆使し、「マーケティングを実行する」ための能力を持つことができません。

デジタルxマーケティングの専属のスタッフを雇う余裕は、個人にはありません。一方で、デジタルxマーケティングの力がある個人は、大企業や次のステップアップへ進みます。結果として、小さな組織、会社からは去っていきます。

つまり、

  • デジタル技術は手に届くところにある
  • デジタル技術のコストも許容範囲になる

しかしながら

  • その両方を活用できる技術、知識、経験がある人材を確保できない

というのが、現代の個人事業主、小さな組織、チームの課題です。

制作代行でもなく、コンサルでもなく「デジット・コンサルタント」

一方で、いわゆる「制作代行業」の方々は、Webサイトを作ることが専門です。システムを作る経験、知識は持っていないことが多いです。また、ビジネスについても、そこまで詳しくはありません。

ビジネスについては、別途コンサルタントに相談するなどが必要です。しかしながら、現代の複雑なビジネス環境においては、コンサルタントよりは

  • ビジネスの原理原則を理解し
  • 一緒に仮説検証をしてくれるパートナー

が必要です。

つまり、現在のビジネスの状況を分析し、そこから「次の一手」を考えだし、その一手を素早く「デジタルを駆使して」作る人材が必要です。

もちろん、このような人材を確保するのは、非常に難しいのが現状です。制作代行でもなく、コンサルでもなく、その両方です。しかも、原理原則を理解している人間です。

私たちが目指す場所は、まさにここです。

ビジネスを前進させるために、デジタルを駆使する

私たちは、「多様なビジネスが繁栄している社会は、豊かで、面白い」 と思っています。そして、多様なビジネスを支えるのは、大企業でチェーン化されたものではなく、 「個人の好き、こだわり、想いが形になったビジネス」 だという信念、価値観を持っています。

「多様なビジネスが反映し、人々の生活にダイレクトに影響を与えている豊かな社会」が実現したら、楽しいだろうなあというビジョンを持っています。

このビジョンに実現すべく、 「デジタル技術と、マーケティングの知識、ビジネスの知識を掛け合わせ、一つ一つのビジネスに寄り添って、前進させる」 ことをミッションとし、コンサルティングとデジタル技術の導入を行っています。

アカデミー、コンサル、コンサルクラブの好循環

私たちは、想いを形にしたビジネスを支援するために、以下のような構造でビジネスを行っています。

  1. 個別具体的な「コンサル」を行う(デジコン)
  2. コンサルを通じて得た知識を「アカデミー」で無料公開する(デジアカ)
  3. アカデミーの知識を使ってコンサルができる人を増やす(デジコン・クラブ)

まず、コンサルティングを通じて、想いを持つビジネスに寄り添い、形にするお手伝いをしていきます。その中で、多くのビジネスパーソンに役立ちそうな知識、技術、ノウハウが生まれていきます。

この知識群を「デジアカ」を通じて、無料で公開します。このデジアカを多くの方に受講していただければ、可能性がもっと広がります。ご自身で制作代行を雇ったり、コンサルタントを雇って、お願いする際に「的確な指示」ができるようになります。

一方で、私たちだけで実行する「デジコン」には限界があります。私たちと同じような価値観、考え方を持ってくださる方々に「デジコン」のノウハウをお伝えしていきます。これによって、私たち以外でも、

小さなビジネス、組織をしっかり支援する人々(デジット・コンサルタント)を増やす

ことができます。

この活動を通じて、「多様なビジネスが繁栄する社会」を目指していきます。