リモートで教室をしている方向け、zoomの音質をアップさせる設定
クライアントさんで、リモートで音楽指導をされている方がいました。zoomの音質を少しでもUPさせることができれば、より良い体験を提供できます。以下では、その方法を簡単に説明します。
必要なもの
良いマイク
高速なインターネット接続環境
早いPC
マイクと、アダプタ
マイクを変えるだけで、かなり音質が向上します。シンプルで使いやすく、安定の音質を提供してくれるのが、Blue MircrophoneのYetiシリーズです。現在はロジクールに買収されて、ロジクールブランドで販売されています。
Yeti マイク。いくつか種類があるが、無印のこのマイクで十分な性能を発揮することができます。
なお、このマイクの接続は「マイクロUSBケーブルと、USB-A」です。付属のケーブルは、「Micro USB - USB-A」です。最近のUSB Type CのみのMacを使っている場合は、USB-C、USB-A の変換アダプタが必要です。
Apple純正でも良いですし、Anker などで購入すると良いです。
AnkerのUSB-Cハブ。通信を安定させるには、無線ではなく物理的なケーブル(イーサネットケーブル)を使うと良いです。このハブを使えば、マイクも、通信ケーブルも対応できます。
写真などを撮影したデータも取り込めるので、これ1つで講師業では重宝するはず。
高速なインターネット環境
インターネット接続では、「上り」と「下り」があります。上りとは、アップロードです。講師側から、相手への通信の良し悪しは「上りの速度」で決まります。一方、下りは「動画の視聴」の良し悪しを決めます。
多くの場合、下りで問題が出ることは少ないです。まともなインターネット接続プランなら、下りは十分な速度が出せます。一方で、「実は上りが遅い」ということがあります。インターネット接続プロバイダを選ぶとき、「上り速度」にも注意を払って契約すると良いです。
例えば、私個人の経験では「eo光・マンションタイプ」では、下りは問題ないのですが、上りがとにかく遅いです。eoに原因があるか、マンションの環境(機器など)にあるかは不明です。無線LANや、PCの無線状態は全く問題ないことは確認済みです。問い合わせましたが、機器の再起動を促されるぐらいで解決しませんでした。
とにかく「上り」に注意を払いましょう。ホームWiFiやポケットWiFiは上りが遅いので注意が必要です。
なお、無線LANの電波を適切に設定することが大切です。あるいは、有線ケーブルで通信を安定させることも検討してください。
早いPC
パソコンが古くて、グラフィック処理が遅い場合、zoomが不安定になることがあります。Mook Mシリーズのチップを搭載しているMacBookを選ぶとかなり快適です。信じられないぐらい、zoomでバッテリーが持ちます。熱くもならず、ファンも回りません。特に音質をよくしたければ、余計な音が出ない方が良いです。
リモートで講師業をするなら、Macがおすすめです(良い動画編集アプリもありますし、動画編集の処理も高速です)。あと、迷わず買えます(Windows系は、何が良いかよくわかりません。迷います。ぱっと見のスペックではわからないことがたくさんあります)。
設定や、使い方
マイクの設定
Yetiの場合、「真横」から音を入れます。マイクの上(頭)ではなく、横です。よく間違っている人がいるので、マニュアルなどを見て正しく設定します。
指向性マイクの状態にして、ゲインを小さくして、できるだけ接近して話すと周りの雑音が入りません。正しく設定して、正しく使うと見違えます。
指向性をオンにする
ゲインを小さくする
できるだけ近づいて、話す
正しい方向から音を入れる(Yetiなら、マイクの横から)
zoomの設定
zoomの設定を開いて、以下のようにします。
オーディオ設定を開き、オーディオプロファイルで
ミュージシャン用のオリジナルサウンドを選択
高忠実度音楽モード
ステレオオーディオ
エコー除去は、良いマイクを使っていれば不要だと思います。
是非、参考にしてください。