Shopify カスタムアプリ(ストア・オリジナル)で業務効率をアップする
Shopifyは、ストア専用のアプリを構築する仕組みを利用すれば、本格的なアプリではなく「業務効率化(例えば、Excelのマクロ機能のようなもの)」のための、ちょっとしたプログラムを実行
Shopifyは、ストア専用のアプリを構築する仕組みを利用すれば、本格的なアプリではなく「業務効率化(例えば、Excelのマクロ機能のようなもの)」のための、ちょっとしたプログラムを実行させることができます。ここでは、カスタムアプリの仕組み、準備方法を簡単に解説します。
カスタム・アプリとは?
通常のShopifyアプリは「広く公開して、多くのショップに使ってもらうため」に作ります。Shopifyのアプリストアに並んでいるようなものを作るのが「Shopifyアプリ開発」です。
このような「公開前提」とは違い、「自分(クライアント)のストア専用」のアプリを作る仕組みも用意されています。それがカスタム・アプリです。誰にでも公開するものではなく、自分(クライアント)のニーズに必要なものだけを実装することができます。
これにより開発スピードをあげ、コストを下げることが可能になります。また、ショップ独自のニーズに応えることもできます。
他にも「業務効率化」に多いに役立ちます。どんな効率化に使えるか?は、アイデア次第です。後ほど、紹介します。
カスタムアプリについては、以下に説明があります。
カスタム・アプリは、どのように作るのか?
カスタムアプリは「導入するショップ上」で作ります。
通常のアプリは、サーバーを用意し(AWS、Heroku、Azure、GCPなど?)その上に構築します。そのアプリを、各ショップにインストール(接続)してもらう形になります。
一方で、カスタムアプリは「自分の(クライアント)」で作成します。正確には、作成するというより、自分のショップ上で「接続するためのポイント」を作ります。
以下のように「アプリ一覧のページ」で、作成を開始します。
通常のアプリは、万人向け。アプリストアからインストールします。カスタムアプリは、自分専用。特別なプロセスでインストール(作成)します。
カスタム・アプリの作り方
Shopifyパートナー側の場合は、ショップオーナーに「カスタムアプリ開発の許可」をしてもらいます。
以下のページを案内するか、zoomで繋いだりして、許可設定をしてもらうと良いでしょう。
許可されたら、以下のように実行します。
ショップの設定画面を開く
スクロールして「アプリと販売チャンネル」をクリック
アプリ一覧の一番したにある「ストア用のカスタムアプリを管理する」をクリックする
このようなプロセスで「アプリ開発」の準備を行うことができます。実際に作るための操作などは、Shopifyアプリ開発のドキュメントなどを参考にすると良いです。
なお、以下の記事でも紹介解説しています。興味がある方は、どうぞ
(ここに記事を入れる予定です)
どんなことに使えるのか?
イメージしづらいと思いますが、GUI(画面があって、ボタンや、フォームがあるもの。マウスで操作するもの)がないアプリを作ることも可能です。具体的には、特定のコードを実行するために、カスタムアプリを使うと「可能性が一気に」広がります。
例えば、「公開前」に、クライアントにShopifyのブログ機能を使って、記事を入稿してもらったとします。リンクを貼ったりする場合は、公開後の正式なURL(あるいは、既存の画像などは、移動さきのURL)で作ってもらうように依頼したとします。
それでも、クライアントさんは、この手の技術については知識が少ないため「うっかり忘れてしまう」ことがあります。
その結果、大量の記事を入稿したにも関わらず、その画像のURLが「間違っている」ものが大量に発生したとします(実際にあった話です)。
例えば、300件(実際の事例では600件ほどの記事)の記事があったとして、それらの記事に使われているURLを精査しようとすると、途方のない手間が発生します。手間だけでなく、抜けも発生してしまいます。人間の能力には、向いていない作業をすることになります。
こんな時、「プログラムで、さくっと修正」できたら便利ですよね?
例えば、「すべてのブログ記事をチェックして、特定のURLを置換する」プログラムがあれば、ミスもなく、時間もかからず、一瞬で完了します。
ところが・・・・。
このようなニーズに応えてくれる「公開されているアプリ」はありません。あまりにも、ニッチな要求だし、一度きりの作業ですので、月額課金するようなものではありません。
つまり「カスタム・アプリ」の出番です。
「カスタムアプリ」という仕組みを作って、自分のパソコン上で作ったプログラムで、Shopifyのブログ記事をチェックし、文字列置換するなどが可能になります。
同様に、「商品群」を検索し、その文字列を修正することや、なんらかのアップデートをかけるなどの処理も可能です。いわゆる「バッチ処理」が可能になります。
この発想があれば、いわゆる「オフィスオートメーション」というのでしょうか。事務作業をプログラミングによって、一気に短縮することもできます。
WordPressも似たようなことができます
Webサイト構築システムとして、世界シェアNo.1のWordPressも同様のことができます。簡単なコード(画面操作などがない)を書いて、それによって面倒な作業を自動化することができたりします。
それと同じようなことが、Shopifyも可能です。
まとめ
カスタムアプリで、「ショップオリジナル」のアプリが作れます。ショップの細かいニーズに応える、ショップのためだけのアプリを作ることができます。
ただ、それだけではありません。
さまざまなボタン、設定画面、入力フォームなどがない「編集処理を一括で行う」スクリプト(挿画画面がない)を作って、業務効率するためにも使えます。
ブログの特定の文字を検索して、置換する。WordPressのブログ記事をインポートする。などなど。いろんなことに使えます。手作業を置き換えるちょっとしたプログラムを書くために使うと、一気に可能性が広がります。
是非、クライアントさんのために書いてみてください!あるいは、ショップオーナーの方は、面倒な作業を、カスタム・アプリを作ってもらうことで、トータルで見たら大幅なコストダウンを図ることができます。そのようなことが可能な業者を見つけると良いと思います。